Quest #36
【言霊のチカラ】
何か月ぶりかにブログを書いてみる。
先日、とあるフレさんにゲーム中に伝えた話ではあるのだけど、「ごめんなさい」を「ありがとう」に置き換えることで与える心象は随分違うと個人的に思う。
私自身、野良などへは行かないし、普段遊ぶのも気心の知れたチームメンバーやフレばかりで、初見の人と何かを行うことはあまり多くない。
自分のことを「広いアストルティアという電網世界の中で、結構狭く、深く遊んでいる」という風に考えている。
もちろんコミュニケーションの輪が広がること自体を拒むわけではないし、特定の人だけとしか遊べない環境というのはあまり好ましくないとも考えている。
チームメンバーやフレの皆さんのお役に少しでも立てれば嬉しいので、あれこれお手伝いを申し出たりはするけれど、私の介添えなどが必要なく、幅広く自由に遊べるようになればそれが一番のことだと思う。
色んな人と遊べるようになった上で、敢えてチームメンバーや仲の良いフレのみんなと難敵に立ち向かったりするのは凄く面白いし達成感がある。先頭をきって牽引するリーダー肌ではなく、後続を後尾から支えていくサポート役が性にあっているのかもしれない。
親しい人たちで難敵に向かえば失敗もする。
昨日もお祭りでもらった「モグラカード」を全敗という残念な結果にしてしまった。一緒に挑戦してくれた人たちに申し訳なさがこみ上げるし、三魔と並んで今最も収拾したいアクセサリーの主だけに、正直落胆も小さくはない。
誰もが思い通りに操作できるわけでもないし、キャラクターの強さもバラバラ。失敗もすれば、成功もするのが当たり前のことだと思う。
私自身はわりかし器用な方だと思うけれど、それでも事前準備がおろそかであったり、気の緩みなどがあったりしてスキルが行方不明になってキャラクターが沈黙したりすることがある。
モグラ戦でのデボ魔戦などまさしく「つかえ魔戦」の代名詞に相応しい活躍ぶりだ。FB後、マダンテ発動後はまさに途方にくれる状態で。
マダンテで勝機が見いだせなければ、そのまま粉になって消えて差し上げたい、とさえ思う。
結果ミッションが失敗したりして、もうしわけない気持ちで一杯になる。
ミッションが難しく、リターンが大きい場合は特に失敗の無念さ、申し訳なさは大きくなる。期待する気持ちが強いあまり、敗戦の原因を作ったメンバーのミスを責める人もいるようだけど、私が普段一緒に遊ぶメンバーにはそういう人はもちろんいない。
「あの時はこうした方がよかったかも」
というアドバイスはすることがあったとしても、それは次に勝つための提案であり、叱責ではない。
そもそも誰かのミスが敗戦の一つであったとしても、それをフォローできなければそれは自分の弱さであり、至らなさだ。
同じように考える人たちと一緒に遊べるのはすごく幸せなことだけれど、一方でそう考える人の多くは敗戦の後には前述のとおり「もうしわけなさ」を抱える場合が多い。
申し訳ないと思うと自然に出てくるのは「ごめんなさい」の一言だ。
それ自体はとても大事なことだと思うのだけど、仲間として一緒に挑んで残念な思いを共有している場合、「ごめんなさい」と先に言われてしまうと、往々にして「いやいやこちらこそごめんなさい」てな感じになる。
お互いの非を認めあうのは悪いことではないのだけど、これだとなんだか気の遣いあいみたいな感じになってしまって心の申し訳なさは払拭できない。
そこでこういう場合、私はできるだけ「ありがとう」と言うようにしている。
私のような下手くそと一緒に遊んでくれてありがとう、とも言えるし、一緒に難敵を撃破しようと誘ってくれてありがとう、とも言える。
これに続く言葉は自然と「次こそリベンジしましょうね!」になるんじゃないだろうか。
お互いがありがとうと言い合える関係は、ごめんなさいの空気に勝る。
ゴメンナサイと言われるよりも、ありがとうと言ってもらえる方が人は気分が良いからだ。
自分の非を認めたい気持ちはわかる。
それをおさえて「ありがとう」というのも感謝の押し売りのような気がしてしっくりこないこともある。
でも、それでもやはり相手のことを思えば、「ごめんなさい」より「ありがとう」の言葉が勝るケースが多いと思うのだ。
お詫びよりも感謝を。
ごめんなさいよりありがとうを。
大切な思いをより多く伝えられる日々を、ネットでもリアルでも重ねていきたい。