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Quest #32

な…なんとか3月の入稿間に合ったかw

すでに月記と化しているデブログですが、それでもまぁ月1本くらいはかかないとね。 文章自体は結構書いてるんですが。業務報告とかw

やっぱ趣味で書く文章が一番楽しいです。

さて、今日はDQXには関係がない話を。

私、映画が大好きという話は以前書いたと思うのですが、邦画のうち、三谷幸喜さんの作品が好きでした。

「12人の優しい日本人」とか「ラヂオの時間」とか。

テレビでも「王様のレストラン」なんて大好きだったな。

でも最近の作品はちょっと…というものが多いです。

一応見てるんですよ。

「みんなの家」「笑いの大学」「有頂天ホテル」「マジックアワー」「ステキな金縛り」だったかな。 で、今回「清須会議」をみた感想。

100歩譲ってもつまらない。

残念ながら正直な気持ちです。

いや作品としては悪くないと思います。でも最近の三谷作品にありがちなオールスター感が半端なくて全然楽しめなかった。 だってパッと出てきた俳優だけで

大泉洋、松山ケンイチ、役所広司、鈴木京香、佐藤浩市、妻夫木聡、浅野忠信、中谷美紀、寺島進、小日向文世、中村勘九郎、伊勢谷友介、剛力彩芽。

その他に作品に関係ないようなチョイ役で西田敏行、天海祐希とかも出てます。

あかんでしょ。こんなん。剛力彩芽にいたっては、容姿も演技もなんもないのになぜにそこにいらっしゃる?と首をかしげざるを得ない。いつも通りの事務所のごり押しか。

てかね、どんなに主役級を集めたってさ、キャビア・フォアグラ・松坂牛・博多明太子にズワイガニ・伊勢海老・三陸イクラ・清酒「第十四代」・船場カリーの「牛すじカレー」・ゴディバのチョコをミキサーで混ぜちゃったみたいな。

美味しいわけがない。

「みんなの家」はまだぎりぎり楽しめた。

笑いの大学はどう考えても配役が逆だった。役所広司が作家で稲垣吾郎が検察官が良かった。そもそも演技力のない稲垣を主役にもってきてる段階でコケるって。

最近はもうストーリーがどうであれ、伏線に使う役者が豪華すぎて伏線が伏線になってない。

メインストーリーがしっかりとあるからこそ、張り巡らされた伏線が収束していける。そこに感動がある。

最近の三谷作品は「一杯のメインストーリーが乱雑に詰め込まれてて、それぞれに豪華キャストっていう実がついてる」という感じ。とてもストーリーを楽しめるものではない。

東京サンシャインボーイズの頃というか、三谷さんがまだ舞台の人で、梶原善とかそういう主役は張らないけど、なかなか個性的な脇役さんをいっぱい使ってた頃の作品の方がはるかに面白い。

12人の優しい日本人とかラヂオの時間とかはもう「舌を巻く!」というのはこういう事かと思ったもんね。

清須会議の最後にCMとか入ってて、舞台挨拶みたいなところで三谷さんが「これで観客動員数日本一をめざす!」とかCMで「最上級の喜劇」とか言ってたけど、茶番と言うかへそが茶を沸かすくらい「話にならない」感じだった。

清須会議は喜劇ではない。喜劇を目指したとしたら、その失敗っぷりこそが喜劇。 大真面目に当代きっての俳優がこぞって名を連ねた作品の体たらくとしては、悲劇としか言う他はない。

茶番を大真面目に披露しちゃってる三谷さんの舞台挨拶に「痛み」さえ感じたのは、ファンとしては辛すぎるところ。

素晴らしい脚本家なんだかどうだかわかんないけど、どんなに脚本が優れていても、結局主役だけじゃ作品はできないんだと思う。

存在感やキャラクターの魅力はそれほどではないのに、物語の重要な一部分をになってる多くの人がいてこそ、根幹をなすメインストーリーが光り輝くのに違いない。

三谷さんの作り出す「閉鎖的な空間ではりめぐらされた物語が一気に収束していく躍動感」は、今でも素晴らしいと信じたい。 でも、最近の彼の映画のように意味不明なまでにトップスターが名を連ねた作品は、もうあまり見たいと思わない。

残念なことです。


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